烏鷺画廊

ここはの、散文が流れ着くんじゃ。

『籠鳥雲を恋う』

めざしたのは、一人の時、あーなんだかなぁ…と空を見上げるような、そして立体交差が一瞬、交差するような話です。

"籠鳥雲を恋う"とは『《かごの中の鳥が大空の雲を恋い慕うの意から》拘束されているものが、自由な境遇をあこがれるたとえ.また、遠い故郷を恋しく思うたとえ』で、イメージに近い言葉かなと思い題名にしました。

拘束されているわけではないけど、徐庶さんもカクさんもどこかやんわり繋げられているような感じがしましてね。どちらも歯向かった末の降将っていうのがそう思わせてるのかも。

籠鳥(篭鳥)は隠語で娼妓の意味もあるみたいでそこも絡められて満足してます。

この話には思えば繋がる後日談のような妄想ボツ話がありまして、徐庶さんの出世はカクさんの力添えがこっそりあって、その秘密裏の親交から病床のカクさんを徐庶さんが見舞うってのです。三行で片付くヤマもオチも作れなかった話です。これにて供養。


終わるまでずいぶんかかってしまいました。
ほんと、畳の目のように進むしかないです。
またがんばります。